FF15DLC中止となった「未来への夜明け」の裏事情が気になった方は多いのではないでしょうか。2018年11月に、FF15のあるDLC配信が突如中止されるとのファイナルファンタジー15開発側から公式発表がありました。これはFF15のDLC「未来への夜明け」と呼ばれる全4作品に亘るもので、ストーリーを補完するための重要な内容と期待されていたものです。

しかし、FF15のDLC中止となってしまった背景には、しっかりとした理由がありました。この記事を読むと、そのFF15のDLC中止の裏事情がわかります。またFF15のDLC「未来への夜明け」の代わりとなるコンテンツまで解説していますので、まだ状況を把握できていない人は目を通してみてください。

FF15のDLCが中止になった理由

FF15のDLCが中止になった理由、それは田畑端氏の退社がきっかけでした。田畑氏はFF15のDLCを開発するゲームディレクターで、所謂制作のトップにいた人物です。ところがその田畑氏が2018年の10月末に突然の退社、これにより開発のリーダーを失ったFF15のDLC「未来への夜明けチーム」は、方針を転換せざるを得なくなりました。

その結果が、今回のFF15のDLC中止に繋がっています。田畑氏はその後新しいゲーム開発に着手し、現在も活躍をされています。ただ、予め発表していたFF15のDLC4作品の内、3作品がなかったことになったのです。これではさすがに、ファイナルファンタジー15のプレイヤーたちも納得はできないでしょう。もともと、FF15は酷評が多いタイトルだっただけに、この出来事で見切りをつけてしまった人も多かったわけです。

とはいえ、重要な人物を失い混乱しているのは会社側も同じでした。そこでスクウェア・エニックスでは、何とかFF15のDLC中止になってしまった内容もどこかで展開したいとの声明を早い段階で出したのです。そもそもFF15では全体の収益が赤字になっていましたし、開発に必要な費用の問題もあったのかもしれません。

いずれにせよ田畑氏1人に責任を押し付けることはできませんが、きっかけの中心にいたことは確かであり大きな影響を与えてしまいました。ゲーム業界の大変さが、如実に見える出来事だったと言えるでしょう。

FF15のDLC開発中止による不透明化した物語は小説で登場

FF15のDLCで中止となった「未来への夜明け」なのですが、実は2019年4月25日に小説版で発売されることが決まりました。FF15のDLCとして配信予定だった4作品を全て凝縮し、書店やインターネット通販で購入できることになります。ゲームでプレイすることと小説で読むことは、手段としては全く違うものであるのは否めません。

あのFF15の世界観で各DLC作品を遊びたかったという声の方が、圧倒的に多いのも現実としてあるのです。ですが、完全にFF15のDLCが中止となってしまうのではなく、形は違えどその内容に触れられるのは大きなポイントです。普段は小説を読まないという人も、是非文字の世界でゲーム内では描ききれていなかった世界観を追ってみてください。

ちなみにFF15のDLC内容の小説の価格の方は、1620円です。FF15のDLC「未来への夜明け」の前日譚(ぜんじつたん)となる、アニメのBlu-rayなどが付属した限定版も発売されます。こちらは4860円とやや高いですが、熱心なファイナルファンタジー15ファンにとっては手に取る価値が十分にあるかもしれません。小説になって生じたメリットは、全体的な価格が安くなっているところです。

もしFF15のDLCとして4作品全てを購入していれば、1620円では済まなかったでしょう。FF15のDLCが中止になったおかげで小説という形ではありますが、ストーリーを楽しめる価格が安くなったという考えもできますので、小説での補完というのもそう悪くはないのかもしれません。